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コンペティターとして“頭の良い”サーファーは誰か?

2022年F+カレンダー絶賛発売中です 今年のは最も出来がいいと好評価をいただいています。やっぱチャンピオンってそれなりに持ってるしね。ああして並べるとワールドタイトルのカップのデザインの変遷とかも面白いし、何よりみんな誰もが、僕の、俺の、みたいな得意顔してるのが笑える。 ●質問 ガブリエル・メディーナは、技術、メンタル、タクティクスと三拍子揃っている選手。特に近年では頭の良さがコンペに必要と、試合を見ていて感じます。 ユキさんが今まで見てきた中で一番頭が良い(ずる賢い、も含めて)と感じたサーファーって誰ですか? また、その逆(柔らかく言うと…頭の良し悪しは抜きにしてもサーフィンがうまい人?)も知りたいです笑 コンペティターとしての頭の良しあしは、いかに相手の心理を読み、いかに早く20点までのコンマ1刻みの加減計算をこなし、いかにルールブックの隅々までを理解し、それを自分の利益につながるように瞬時に応用、行動するか、ということだと思う。 人間としてのインテリジェンスとなると、それはインタビューでの受け答えとか、発言とかで見えたりはするけど、まぁ、プロサーファーの個々のインテリジェンスを論じるのはやめておこうと思う。職業プロサーファーとなれば、試合に勝って賞金を取る、あるいは勝たなくても高い人気を得る、影響力を持つ、というようなことが成果になるわけだけど、今の世の中、SNSは炎上させてナンボのような面もあるので、人気、影響力のようなものはインテリジェンスとは無関係だろうし、本当の意味での支持率が計りにくくなっているように思う。 30年近く試合を見てきて、頭の良さ、というキーワードで検索をかけて、やはり一番驚いたのはガブのプライオリティがないけど相手を押さえるために犯したインターフェア。2019年パイプ、相手はカイオ・イベリ。 続きを見る

グラチャン・西慶司郎にかけたオマジナイ

遅くなりましたが、カレンダー販売スタートでございます。 F+サイト内マーケットでお求めください。 すでにご購入の方、発送まで今しばらくお待ちください。 サイト内でも一般公募をさせてもらいました「サーフィン格言」、今回採用させていただいた格言は下記の方々の投稿です(敬称略、掲載月順) ユキさん 東海岸北 毛離慰・擦痛―っ ハナコナ なかぢサン てつ 富士 イヌマ・パリオ moichan-surf 健やかメタボ 練馬・ザ・サーファー さわやか なんか、ペンネームだけでサーファーの少子高齢化が見えるような気がするのは私だけだろうか(笑)。ま、いいやね。年寄りでも若くても、サーフィン好きには変わりはないわけだから。 なんだかんだ言っているうちに今年ももうあとひと月なわけで、早いなぁ。 先日田原で行われたJPSAの最終戦では男女グラチャンが決まり、メンズは西慶司郎、ウイメンズはルーキーオブザイヤーと同時受賞の松岡亜音。コロナ禍で試合数が少なく、実際に行われたのは4試合、うち3試合のトータルだけど、それでも年間4試合で、まがりなりにもツアーという体裁を整えられたのは国内ではJPSAだけで、う~ん、やっぱJP逆風に強いなぁ、という感じがする。選手としては感謝感謝、足向けて寝ちゃダメだと思う。 今年1戦目の一宮を見た時点で、今年は慶司郎が取るんだな、と思っていた。確か初戦は3位だったけど、サーフィンの安定感が半端なかったし、それは時折見かける練習でのそれも同じだった。だから鴨川の時に本人にちょっとオマジナイをかけておいた。 続きを見る

サーファーのスタイルと競技力とジャッジ基準

●質問、先週の続き ②サーフィンのスポーツとしての競技力を追求すると、没個性に向かってしまうのか? ③サーフィンがメジャースポーツになるためには、採点方法が変わる必要があるのか? このふたつは共通するところが多いので、一緒に回答します スポーツとしてというか、コンペということになると思うけど、そうなると、最も優先する問題は勝敗。昔はスタイルを出すことで尊敬されたり、優勝しなくていいからその試合で最も印象に残った選手になりたい、とか言っていたものだが、今は経過より結果、美しいサーフィンよりコンマ1でもポイントの高いサーフィンを目指すわけで、それは順位に金銭がついてくるようになったからなのだろう。 だからプールのようにある程度条件が同じであれば、みんな同じライン、同じサーフィンになっていくのは自然なことで、それが没個性というならその通りだし、ジャッジの理想にかなったサーフィンが最もハイレベルということになる。そのジャッジの理想がみんなの理想と同じとは限らないし、サーフィンをどの方向に引っ張っていくかはジャッジに決定権がある。クローズセクションでエアー1発8点、ということになれば、みんな当てられるセクションを当てずに走ってクローズセクションで飛ぶし、走らずに当てたほうがポイントが高ければ、みんなどんどん当てていく。どちらが技術が上か下かは問題ではない。得られるポイントの高低の問題だ。 20世紀のサーファーたちには強烈な個性があったと思うけど、それはサーフィンがスポーツというよりはカルチャーだった時代で、21世紀になるとそれらの個性は淘汰されていき、同時にサーファーはアスリートになった。これはある意味現在のジャッジ基準に照らし合わせれば、進化といえる。なぜなら・・・ 続きを見る

少子高齢化が進むほどローカリズムは強くなっていく?

●質問 ①今後、更に少子高齢化が進むなかでも、ローカリズムは存続するのか? ...

サッカー少年から猛スピードでCT選手になったコナー・オレアリー

質問、楽でいいなぁ、と思ってたんだけど、たまり始めるとあっという間にたまるもんで、それはそれで追われる感があり、久しぶりに締め切りの恐怖感を味わっている。 でも何書こうかなぁ、と考えるよりはだいぶ楽なわけだけど。締め切りなんて最悪ぶっちぎればいいし(笑)。 ●質問 コナー・オレアリーがフランスのチャレンジャーシリーズで優勝し、リクオリファイが濃厚になってきました。ユキさんはコナーが幼い頃から彼のことを知っていると思いますが、コナーはどんな人なのかを詳しく教えて下さい。 え~、生まれる前から知ってるけど、本当に普通の人です。でかいけど。 お母さんの柄沢明美とは、もう40年近く前からの知り合いで、まだ私がこの仕事をする前、プロサーファーになりたくて湘南の辻堂、鵠沼あたりでブイブイ言わせてた頃のチームメイト。私はその後コンペに挫折して、取材する側に回り、明美ちゃんはJPSAのグラチャンになった。 続きを見る

サーフボードデザインに革命は起こるのか?

●質問1:近年サーフボードデザインに大きな変化はなく、結局、原点回帰しているように感じます。ユキさんは、今のサーフボードデザインが完成形だと考えますか? これね~、まさに世界中のあちこちでもう何十年にもわたってこういう会話がなされているのだと思うけど、結局何も変わらないのが現実ではある。 今の形がサーフボードという道具の完成形なのかどうかはわからないし、完成形に興味はないけど、使う側のほとんどが今の形にある程度満足しているのは事実なんだと思う。だから変わらない。 もう何年も前にダニエル・トムソンが世に送り出したノーズのない板とか、デーン・レイノルズのテール切っちゃった板とか、その辺は近年ではだいぶ革新的というか斬新だった部類だと思う。でも結局今、元の形が定着しているということは、使う側が元の形を選んだということだ。 続きを見る なお、写真は現在鋭意制作中の2022カレンダー。今回は2001年から今年までのワールドチャンピオンを集めてみました。新作のオーストラリアレッグからの写真あり、アーカイブ写真ありで、なかなかいい出来だと思います。今しばらくお待ちを!

ブラジリアンが席巻するWSL勢力図に日本は絡んでいけるのか

質問: 近年、WSLをブラジリアンが席巻していますが、この先のWSL勢力図はどう変わっていくと考えますか? そこに日本は絡んでいけるのか、ジュニア世代の育成状況等、ユキさんの見解をお聞かせ下さい。 まぁ、この先何年かはガブを先頭に、みんなしてそこに追いつけ追い越せという時代なんだろうと思う。シーンというのはいつもそうなんだけど、誰かが技術革新を成し遂げて頭一つ抜け、みんながそれに追いつこうとレベルをあげていくことの繰り返しだ。ブラジリアン3羽ガラスの中でもガブは別格で、イタロにしてもフィリッペにしても、バックドアやチョープーでのパフォーマンスを考えると、まだだいぶ差を詰めなくてはらないと思う。ジョンジョンも安定感が課題。そろそろオーストラリアからタイトル争いに絡む若手の実力者が出てきてもいいのかな、とは思う。端境期長すぎ(笑)。 さて、そこに日本が絡んでいけるのか、だけど、まぁ、短いスパンでは無理かな。皆さん二言目にはジュニア世代の育成とおっしゃるけど、私は10年以上前から、日本のサーファーの育成に関して問題なのはそこではない、と主張している。もうずいぶん前からジュニアというカテゴリーでは日本は世界でもトップクラスの実力を誇っているのだ。ジュニア世界一というタイトルだってゲットした。海外の人から見たら、ジュニアの世界トップレベルの次はCTなので、すぐにでも日本からCT選手が生まれる、と、もう10年以上にわたって思われていて、それが何で出てこないのか、と、不思議がられている。ジュニアではあんなに強いのに……という、外から見たら日本は非常に不思議な国なんである。 続きを見る

WSLファイナルズのデメリット

質問: WSLファイナルズが、WSL史上最高の視聴率を記録したようで、そうなるとWSLは当面この方式を続けることが考えられますが、来年度以降のこの方式のメリット・デメリットをお聞かせ下さい。また、ファイナルズに相応しい会場は、どこだと考えますか? あれ、WSL史上最高の視聴率を記録したの? 大盛りに盛ってるでしょww まぁ、事実にしても盛ってるにしても、私は好きじゃないな。 あの方式のメリットは、年間ランキング2位から5位までの選手にセカンドチャンス、下剋上ステージがあるってことぐらいかなぁ。男女計8名にとってはまたとないシステムだと思う。 あとはまぁ、焚き付け材料として、この1日で世界チャンピオンが決まるってあおれることぐらいだろうか。 デメリットは年間ツアーを1位で終わった選手が、もう一度勝たないと1位になれないってこと。やってられないだろうな、と思う。そしてもっと大きなデメリットだろうと思うのは、私自身がそうなんだけど、通常の年間の試合ごとのランキングの上下への興味が薄れることかなぁ、と思う。トップ5か否か、という見方になってしまうし、たとえ今1位争いをしていても、結局ファイナルズで決まるんだと思うと、なんかどうでもいいかな、と思っちゃうのは私だけなんだろうか? 続きを見る

サーフテクニックの進化と選手生命について

2022年用カレンダーのサーフィン格言、絶賛募集中~! さて、宿題となっておりました質問その3 ここ数年のサーフテクニックの更なる向上により、ケガのリスクが上がっていますね。実際に、ジョンジョンは膝ボロボロだと思います。これからのサーフテクニックの進化および選手生命について、望ましい発展をユキさん独自の視点でお聞かせ下さい。 独自の視点かどうかはわからないし、意見は人それぞれだと思うけど、私はありとあらゆるスポーツが同じような道を進んでいるので、サーフィンだけが例外とはいかないだろうなと思う。選手生命は短縮化していくことになるだろう。14歳メジャーデビュー、22歳引退みたいな。身体ボロボロ、選手の肉体は消耗品、それが近年のスポーツといえる。参加することに意義がある、みたいな悠長な時代は遠い昔だ。 まずはざっくり分けて20世紀のサーフィンと21世紀のサーフィンの差を理解することからかな、と思う。 続きを見る

日本からワールドチャンピオンが生まれるのはいつか

あけおめから瞬時にして2022年カレンダーの季節だなぁ。もう今年何があったかとか考えるまもなく過ぎてゆくのだよ。 皆様におかれましても、質問、格言応募等でお忙しいところ失礼します(笑) さて、質問その1 ユキさんがブラジルトップ3がこの先数年間活躍すると記事にされています。そうなると五十嵐カノア選手はワールドチャンピオンになるっていうのはかなり厳しいくらい差があるんですか? 日本からワールドチャンピオンが生まれるのはまだまだ先のことと考えますか? 続きを見る