パイプラインとバックドアのお話

パイプラインとバックドアのお話

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Photo by snowy

以前にもどこかで書いたかもしれないけど、ハワイ、ノースショアのパイプラインというピークの波は、結局バックドアなんだな、と思う。というより、過去サーファーたちが手を出しあぐねていたダンパーのバックドアが主役になる時代がやってきたんだな、と思う。
ひとつのピークでレギュラー側をバックドア、グーフィー側をパイプラインと呼ぶわけだけど、これもあまり例を見ない特有のものだ。
あのピークが発見されたときには、まだサーファーたちは今でいうロングボードのような板に乗っていたし、いかにしてワイプアウトしないで板に乗ってるか、みたいな話で、バレルに入るのも波任せのようなところがあり、テイクオフ、構える、波が巻けば入れるし、巻かなければ入れない、という時代のあと、ストールする、つまり波に合わせてスピードをコントロールしてバレルインという時代がくる。そしてそのあと、トム・キャロルがリップして板を止めてバレル、という離れ業を見せて、初めてパイプの波がサーファーの意思によって本格的にコントロールされる時代の幕開けになった。

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