“和を以て貴しとなす”と日本のサーフィン

“和を以て貴しとなす”と日本のサーフィン

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質問
先のブラジル人の台頭の背景の回でユキさんは日本人の国民性の問題をあげていましたが、五十嵐カノア選手や和井田理央選手のように、世界のトップで活躍しているケースもあり、それだけではない何かも考えられるのではないでしょうか?

当然国民性だけではない何か、がたくさんあるとは思う。ただ、五十嵐カノアと和井田理央に関しては、DNA的には100%と50%の日本人だけど、国民性という話になると、アメリカとインドネシアかな、と思う。
国民性というのはDNAとは違い後天的な要素で、教育や社会生活の中で身に着けていくもので、「和を以て貴しとなす(人と人が仲良く協調しあうことが何よりも尊い)」という、聖徳太子の定めた十七条憲法の第一条のような教えというのは、日本で育つ日本人の中に、子供の時から何かにつけて継続的に生涯にわたって刷り込まれてしまうものだ。

サーフィンという個人の演技競技で、対戦相手と同時に海に入って比較されて点数で争うという、ある意味超エゴ上等な世界では、これは致命的な教えともいえるのだけど、狭い国土の中にたくさんの人が肩を触れ合うようにして暮らしている日本では、この教えがないと社会がうまく回らない。

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