どんどんなくなるスウェルの中でのファイナルデー。今日もリスタートあったし、本当に今年のロウワーはダメだったな。
20分に1本入るか入らないかのエクセレントレンジの見込めるサウスウェルに的を絞るか、ちょいちょい来るウインドスウェルを何とかこなして7点2本で逃げ切るか、タクティクスの選択が勝敗の分かれ目だったと思う。結果からみれば、待った人はみんな負けていった。30分ヒートに1本か2本しか入らないスウェルだったし、ファイナルに近づくにつれてますます入らなくなってしまったから。

ジョンジョンは、セミのフィリッペ戦で、潮が引いてきて本当に波の来ないヒートにあたり、昨日のミック状態。待つほうに回って、フィリッペの早い仕掛けにやられた。

ファイナルまでずっとこの待つ作戦で勝ってきてたジョーディも、待ちに待って9.00を出したものの、8.00、7.67とうまくそろえたフィリッペにやられた。フィリッペ、今期2勝目。2位ジョーディ、3位エイドリアン・バッカンとジョンジョン。

これでタイトル争いはジョーディのリードが広がったようにも見えるが、ジョンジョンもこの試合では3位につけていて、アジャスティングを考慮すると実質はジョーディ、ジョンジョンが並んでいる感じ。タイトル争いはよほどのことがない限り、このふたりに絞られた感じはある。パイプがあることを考えると、ポルトガル、フランスの2試合はジョーディにとって実に大事な試合になる。取りこぼしは許されない。

連日ものすごいパフォーマンスを見せたウイメンズ。そのけん引者の一人でもあったシルヴァナ・リマが優勝。宿が同じなので、なんとなくよかった感じ? 2位はキーリー・アンドリュー。結構二人ともダークホース。シルヴァナは連日、攻めて攻めて攻めまくった。ワイプアウトの多い選手なんだけど、あの板当たったんだと思う。いつも抜けちゃうところできちんと板がついてきてた。だいぶ前に女子で初めてエアーで10点満点を出した選手だけど、そのあとケガが続き、CT落ち、苦労してようやく復帰しただけに、この優勝は感無量だと思う。
ま、男女通してこの試合は、待っちゃダメ、攻めなくちゃダメ、ということを教えてくれた試合だったと思う。つまり、試合は受け身ではだめということだ。