
2011年のクイックシルバープロニューヨークというコンテストは、今思い返せばいろんな意味で大きなターニングポイントになった試合だと思う。ボビーの爆弾発言ばかりではなく、計算ミスでケリーのワールドタイトルを確定としたASPのポカ、エアーにワンマニューバーで9点台を出すというエアー重視のクライテリアへの変化、レールワークを駆使したビッグターンへの過小評価などなど、様々な方向で今現在に続く多くの変化があった試合だ。あの変化がなかったら、テイラー・ノックスはあと何年もツアーにいたに違いない、と今でも残念に思う。
2011年というのはツアーが大きく変化しようとした年であり、無謀ともいえるシステムの変更が行われた年だ。目指したのはサーフィンをよく知らない人にもわかりやすくシンプルなシステム、ビーチのギャラリーがすごいと思うものに高配点、のように、一般の人に寄り添う方向への変化だ。