“つのだゆき”がやりたかったこと

“つのだゆき”がやりたかったこと

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写真は猫のシンクロ。こういうものを眺めていると、すっかり隠居生活がしみついてしまい、もういいかな~、という気になってくる。弱る、というのとはまた違う感覚だ。

「つのだゆき」がやりたかったのは、自分がハマったサーフィンというものの世界の頂点の真実を見てみたい、ということだけだ。それはとっくの昔に達成した目標だ。
「つのだゆき」が「つのだゆき」として、その時代のサーフシーンに向けて伝えるべきと思うことはすべて伝え切ったと思うし、これ以上求められる筋合いもない。
何しろ私のスタンスで私のやってきた仕事をするとなると、万年赤字で持ち出しだ。自分が他の仕事で稼いだお金をすべてつぎ込んでほかの何かをやりたい、という奇特な人などいないと思う。たとえそういう奇特な人がいたとしても、今の管理されたサーフコンペシーンでは、私が歩いてきた時代のような見方や選手との接し方はできないだろうし、できたところでアンディやケリーのような強烈な個性はもう見あたらない。作られたイメージを拾ったところで、面白くもなんともないだろうし、そこに私財を費やすなんて馬鹿げている。そういう意味で、「つのだゆき」は実に運がよかった。モーメンタム世代、ニュースクール、プリスクール、アンディ、ケリー、クーリーキッズにブラジリアンストーム……この先これ以上の何かが継続するようには思えない。ある意味みんな管理されすぎだから。

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