パイプの話はさておき、オリンピックの話の続き

パイプの話はさておき、オリンピックの話の続き

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オリンピック選手選考問題を掘り下げましょうか。皆さん結構反応してくれたんで。
出場選手枠40人、これ、世界中の男女合わせての数なんで、男女比をどうするのかはリリースには書いていなかったので、男子25、女子15なのか、男女差なく半々なのかはわからないですけど、競技人口の男女差を反映すれば30対10とかになっちゃうんじゃないのかな。ま、でもここでは仮に普通に半分として男子20、女子20と考えて……これ、世界中合わせて20ですからね。史上最少人数の世界大会的な(笑)。
CTではオーストラリア、アメリカ(オリンピックだとハワイ含むでしょうね)、ブラジル、フランス、ポルトガル、南アフリカ……とかになるんでしょうが、世界にはもっともっとサーファーのいる国があるわけで、その辺をISAのワールドサーフィンゲームスがフォローアップするということですかね。イスラエルとかペルーとか、メキシコ、インドネシア、中国、台湾などなど。オリンピックなので、CTとは違って世界の実力トップ同士の戦い、というより、世界中から選手が集まるスポーツの祭典的な意味合いを持たせたいんだろうし、そう考えるとワールドサーフィンゲームでうまくやったところで出れる、とも限らないんだろうな。
男子20人の中のCT枠10人にしたって、単純にランキングトップ10となるとも限らないわけで、全体の国別の比率に従って選ぶのかもしれないし、アメリカ何人、オーストラリア何人、みたいに枠を決めて上からとるのかもしれないし、多数派のオーストラリアとアメリカ、ブラジルの選手にとってはトップ10に入れば出れる、という問題でもなさそうだ。ちなみに今シーズンの結果だと、トップ10はオーストラリア4、ブラジル3、アメリカ2、南アフリカ1となっている。これをこのまま選手にして、ワールドサーフィンゲーム上位を取っちゃうと、オリンピック選手20人のほとんどがオーストラリアとアメリカとブラジルの3か国、ということになっちゃうので、それは考えにくい。
まぁ、まだ2年半年先の話なので、身体能力の高い人に今からサーフィン英才教育しても十分間に合うし、今出来上がってる選手が2年半先も同じ状態かそれ以上になるとも限らないので、誰、という論議は、全然早いと思う。

私はこの件に関しての問題は、この時点でようやく私たちが知った、ということに尽きる。噂も予測も何もなく、ゼロからいきなり公式リリースでの発表。しかも英文。ま、誰も何も知らなきゃいいけど、世界レベルではみんなけっこう大まかなところは知ってたんだと思うし。せめて日本語でも同時発表とはいかなかったんだろうか。開催国なのに。

F+最新号、フィリッペが表紙の号にマット・ウイルキンソンのインタビューが掲載されているが、その中でオリンピック選手枠に関して触れている。オーストラリア枠は3人ぐらいでその中の2名はCTから、1人はアマトップ。よってウイルコはCTのオーストラリア選手の中でのトップを狙う……公式発表に照らし合わせて、当たらずといえども遠からず。このインタビューは8月から9月にかけて行われているものなので、少なくとも筆者とウイルコはだいぶ前に大筋を知っていたことになる。書いちゃうってことは、みんなが話してることだったんだろう。少なくとも極秘マターではないってことだ。

日本って、なんでこういうことからおいて行かれちゃうんだろう。世界レベルではみんなが知っていることを日本人が知らないって、結構あって、そういう場面にぶつかるたびに、若いころは怒ってたわけだけど、今はもう、あぁまたか、どうしてこうなっちゃうんだろう、と思う。日本のサーフィンメディアにジャーナリズムナシ。ファッション、旅、道具、ポイントガイド、ハウツー……個々が休日のサーフィンを楽しめれば、シーンの最先端で何が起きているのかは関係なし。ま、みんながそれでいいならいいけど(笑)。

写真は会場でライブのコメンテイターを務めるシェーン・ドリアン。彼らの世代のなかでケリーはいまだ現役だけど、ほかはそれぞれの方向で活躍している。ブランドのアイコン、コーチ、サーフ企業の重役……進む先は様々だが、年に一度、ハワイではみんな一緒になる。

そして、例年になく寒いハワイ。ここにきてから日本からはいてきた「しまむら」の裏地あったかデニムだけでは耐え切れずに、レッグウォーマー、モコモコソックス、冬のスリッパを買い足したマダム。田舎のおばあちゃん状態。ファッションセンスゼロ。

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