エブリシング ゴーズ トゥ ブラジル

エブリシング ゴーズ トゥ ブラジル

0
シェア


WSL / Kirstin

ファイナルデー。
エブリシング ゴーズ トゥ ブラジル。
ワールドタイトル、パイプマスター、トリプルクラウン、おまけにQSタイトルも、ブラジル総取り。ビーチ大騒ぎ2年連続。セミでファニングがガブにやられた後のファニングシフトというか、ギャラリーの帰りぶり、すごかった。半分以上いなくなっちゃったから(笑)。


WSL / Kirstin

ガブからスーザへのワールドカップ授与。ブラジルの方々は超楽しそうでしたけど……ただ、これは別の機会にも書いたけど、世界のサーフィンインダストリーにとってはなんの起爆剤にもならん、ということなんですね。
で、冷静に考えれば、現状のルールやジャッジクライテリアが続く限り、この先少なくとも数年はこういうことが続くんだと思う。
世界的なアップカマー、と言われる人、若手、ブラジル勢圧倒的に多しなわけだから。それを考えると、世界のサーフシーン、かなり危うい。


ガブリエル・メディーナ
WSL / Masurel

できればもっといい波で決着をつけたかったけど、コンディションは時間がたつにつれてしょぼくなり、セミのガブ対ミックのころにはパイプマスターズなのにノーバレル。ガブの逆転ライド、ファイナル進出を決めた6.5かなんかのライディングは、超小さい波で走って走ってクリクリ回ったエアーだったから。
あれはもちろん今のクライテリアなら、正しい採点なのかもしれない。会場がロウワーだったらもっと出ただろうし。でも本来のパイプでのジャッジなら、せいぜい4点とかだったろうと思う。パイプですから、チューブしか採点しません的な。 この1本、ものすごく今のWSLが抱える問題を象徴していたと思う。あの採点を続けるなら、この先世界のトップサーフィンはブラジル主導のシーンになり、それはブラジルのインダストリー以外のマーケットの活性化には、まるでつながらない。もちろんカリフォルニアに本拠を置き、アメリカのスポーツシーンに打って出ようというWSLの思惑からはだいぶ離れることになってしまう。どうするんだろう。


WSL / Masurel


WSL / Kirstin

ま、そんなことはさておいて、今年1年を通して、自分が努力出来る限りの努力をしたスーザにご褒美という結末で、めでたしめでたしだとも思う。
シーズン序盤から1年間通して、本当に頑張ってた。パイプ、バックドアの攻め方はもう立派なハワイアンローカルカインドだった。ジェイミー・オブライエンに担がれ、ブラジリアン初のパイプマスターでビーチ凱旋ってのも十分許されるチャージだったのは、誰もが認めるところだと思う。
やっぱね、努力しない人はダメなんだろうな。
この辺ね、日本人、反省した方がいいよ。スーザよりだいぶ下にいるのに、スーザよりだいぶ努力が少ない。ミックが朝暗いうちから世界中どこででも練習してるのに、現地にいる日本人が誰もいない。そりゃね、勝てないって。
システムが悪いとか、JPSAがどうだとか、グレードの高い試合が少ないとか、そういう話じゃない。そういうことは、なりふり構わず、もうこれ以上できないと胸を張って言えるぐらい血のにじむ努力をしてから言ってくれ。オバサンは今日、心の底からそう思ったし、スーザが迷える日本人に明確な答えをくれた気がした。

WSLジャパンサイト内のYuki’s WCT Ourlook も更新中なのでチェックよろしく!

コメントなし

返事を書く