ケリー・スレーター、V10を優勝でシメる

ケリー・スレーター、V10を優勝でシメる

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photos by ASP / text by yuki

プエルトリコの現地時間の11月7日、ケリーがV10を決めた。
しかも優勝というおまけつき、しかもファイナルで10点満点を出すというおまけつき。
2010年にV10、ウイズパーフェクト10みたいな。数字の語呂合わせ遊びが好きなケリーにしたら、もうこれ以上は無いという10づくし。
間違いなく10点は、そういう意識でも狙ってたはず。絶対わかって狙ってた。本当はクオーターで出して決めたかったんだと思うけど。
この試合でファイナルまで行かなくても、クオーターでエイドリアーノ・デ・スーザを破れば自力タイトルというシチュエーションだった。で、そのチャンスでかっちり決めた。
普通タイトルのかかっている試合で、こういう自力での決定があると、その後のヒートはほとんどおまけのようなもので、そこまでで負けてしまうことが多いけど、今回は女子のステファニー・ギルモアとともに、タイトル決定のあと、優勝で有終の美というシステム。男女それぞれ優勝、タイトル独り占め。
ま、ケリーのタイトルは時間の問題で、ここで決まらなければそっちのほうがなんか変な感じ、という状態だったから、当然といえば当然。
プエルトリコまでもつれたのはジョーディの活躍のせいだけど、プエルトリコといえばケリーのお得意の場所だから、もうしょうがないな。
トラッスルズから後の後半戦、優勝、2位、優勝、優勝ってさ、なんかもうどうにも止まらないリンダ状態。あ、古いほうのリンダですけど。
今年全体の成績を見ても、パイプで3位以上ならベスト8の成績がすべて3位以上で揃うことになる。現時点で年間4勝。
うーん、このおじさんはどこまで行くんだろう。38歳で年間4勝ーー ベスト8でセミ進出率100%に向けてまっしぐらー
実はトラッスルズ終了の時点では、私も、おじさんは今年10とっておかないと来年はきついな、と思っていた。デーンもジョーディもかなりキテたからだ。
しかし、あのサイズのあのタイプの波になると、うーん、やっぱ誰もおじさんにかなわないんじゃん、と再確認。そうねぇ、現状なら2011年に11、2012年に40歳で1ダースっての、あながち不可能じゃないよね。

写真(すべてASP)
1 昨シーズンのチャンピオンミックから祝福を受ける
2 同、シャンペンシャワー
3 ケリー応援団は10のサインでアピール。10点満点の10、V10の10、どっちでもオッケー
4 レジェンドウオーターマン、マーク・カニングハム(左) にかつがれての凱旋。ハイファイブの嵐
5 38歳。どうなの、これ。ホント、どこで止めても美しいよね、この人のサーフィンは
6 KS10プロモーションチームとしてはけっこう用意周到だったね、今回は。プラカードつきの凱旋だけど、たぶんこのプラカードのビジュアルが、これから世界中のサーフィン雑誌をにぎわしていく広告なんだと思う。ケリーの顔が宇宙人的でちょっと怖いけど。あと、後ろにのぞく板のノーズに書かれたAIの文字が悲しい”

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