しょうがない、ってすごいみたい

しょうがない、ってすごいみたい

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$F+編集長つのだゆきのブログ

こまっちゃったね、巨大地震。
原発もどうなるのかな。うちのしだれ梅は開花宣言だけど。
って、もうすでにこのトーンが海外の人々とだいぶ違うって話をしようと思うのよ。
実はこの地震のニュースは世界中でかなりドラマチックに報道されているようで、あれから私のところには世界中のいろんな友人からのメールがひっきりなしで、K様もご心配なさって、募金しよう、とかいろいろ声かけしてくれてる。
ありがたい限りだけど、当事者というか当事国の国民としては、ちょっとすごい温度差というか、なんかもう明日にでも飛行機に乗って逃げてこいぐらいなトーンなわけよ、みんな。
でもね、現実は外房線動いてないし、ガソリン買えないから空港いけないし。
世界中が日本に向けて動いているというか、世界中の人たちが心配してくれてるにもかかわらず、被災者以外の近隣の私たちは、会社に行けないぐらいで、普通に締め切りとかあって、生死に関係のないサーフィンの本とか作ってるわけよ。
ちょうど私もひとつ締め切りでそんな話をしてたら、こんなときに何やってんだバカモノぐらいな感じでアメリカの友人にしかられた。そんな遠くでしかられてもね。
大丈夫か、何か助けられることはないか、ってメールが友人やサーファーやメディア関係者や、はてはいつも泊まってるモーテルのオーナーからきたりして、ありがたい限りです。
そんな中でひとりが、テレビで見ていてとても印象的だったのは、日本人の被災者やそこに出てくる人たちが、誰も怒ってないということ。みんな落ち着いて、自分たちの出来ることを淡々とやってる。それはとても驚きだ。といっていた。
だって、こんなときに怒ったところで何も始まらないでしょ、地震は誰のせいでもないし、ってのが日本人として普通なわけだけど、アメリカならね、暴動になってもおかしくないって思うそうだよ。
「しょうがない」ってね、この言葉こそが今日本中のみんなが思ってることだと思う。しょうがない、でもどうしよう、なるようになるしかならない、そんなあきらめの心境。これがね、アメリカ人とかオーストラリア人とかはあまり思い浮かばないようなのだな。国民性ってやつかもしれないけど、もしかしたら、これが日本人がWTにいないひとつの原因なんだろうな、と思った。あきらめがはやい。
怒るというのは、まず現状を受け入れずに対峙して、なんとか打開しようとする感情。しょうがない、はまず現状を受け入れちゃって、じゃ、どうすればいいかの解決策を探る感情。
なにが何でも打ちのめして先に進むか、立ち向かわずに迂回するか。そんな差があるんだと思う。日本人は迂回するよね。なかなか立ち向かわない。
折からオーストラリアでスターの試合やってるけど、日本人選手は残ってコンテストで頑張ってる、みたいなレポートが来てた。かなり深刻な感じに書いてあったけど、現場の選手たちは、しょうがないと思ってるんだと思う。
ま、蓮舫大臣みたいに役者がかって悲惨を演じなくてもいいけど、こんなときだからこそ頑張ってね。
ところでさ、あの政府の人たち、こんなときばっかり作業服みたいの着ちゃって、イラッとしませんか? 普段からずっとあれ着てれば、スーツ代とか使わなくてすむのに。

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