メディナがフィージーのすばらしい波の上で勝利の雄叫び

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2016年6月17日金曜日、フィージー、タバルア。世界屈指の波クロウドブレイクで2014年のワールドチャンピオン、ガブリエル・メディナ(BRA)がランキングリーダーのマット・ウィルキンソン(AUS)とフィージープロのファイナルで対戦し圧勝した。波のコンデションは10-12フィート(3-3.5m)だった。

WSLのCTツアー第5戦、フィージープロは今年のツアーで最も大きな波のコンデションとなり世界のベストサーファーたちの試合としてふさわしいものとなった。

大きなセットウェーブがやってくる時間の間隔が長くスロースタートとなったファイナルはどこで待つかが勝敗を分けた。メディナは2本のすばらしいチューブライドを決めて7.33と8.27という高ポイントを叩き出した。一方ウィルキンソンはリズムに乗ることができず、あっさりと勝利を譲ってしまった。メディナの勝利は昨年の10月以来となる。

「信じられないよ。最高にうれしい」とメディナ。「神と家族に感謝したい、1週間もこの波を待ち続けたからね。大きな波でたくさんセットも食らったけど、みんなバレルをメイクしたから最高なイベントになったと思う。とにかく幸せだよ」

この勝利によってメディナはリーダーボードの2位に躍り出て、ツアー後半を戦うことになる。

「とにかく今は疲れたよ。でもファイナルはタフな試合になると思ったからエネルギーをセーブしていた。ウィルコ(マット・ウィルキンソン)はシーズン最初の試合から絶好調だったから誰にも彼を止められなかった。彼にとってはすでに3度目のファイナルだから勝てて良かったよ」

惜しくも2位にはなったもののウィルキンソンはランキングポイントを32500ポイントとさらに伸ばし、リーダージャーシーを維持して次のJ-ベイオープンに臨む、彼のファイナル進出はゴールドコーストとベルズの連続優勝に次いで3度目となった。

「2位でもうれしいよ」とウィルキンソン「2位になろうと思っていたわけじゃあないけどファイナルはタフだったね。大きなバレルをメイクできなくてがっかりだよ。波を20本くらい食らってバレルに入ったのは一本だけ、メディナは信じられないくらい好調だったね。最高のスタートができた今シーズンの半分が終わった。みんなが猛追しているから僕はアクセルを緩める気はないよ。次のJ−ベイに向けてもう準備はできているんだ」

3度の世界チャンピオンに輝くミック・ファニング(AUS)をクォーターファイナルで破ったエイドリアン・バッキャン(AUS)は、セミファイナルではウィルキンソンに惜しくも敗れて3位となった。エイドリアンにとって今シーズン最高の成績でセミファイナルの進出は2015のJ−ベイ以来。ランキングでは15位から7位へとジャンプアップ。

「がっかりだよ」とエイドリアン。「ヒート中ダッグダイブで耐えて7.8を取れたけど4.1はディープじゃなかったんだね。最後の6分間もなんとかがんばったけれど無駄だったよ。フラストレーションは溜まったけど海に文句言っても始まらないしね。この試合ではリズム良く戦えたけど、セミファイナルだけは違った。リズムさえ保っていればウィルコのすごいサーフィンにも勝てるチャンスはあったと思う」

クォーターファイナルまで進んだミック・ファニングは5位となりランキングも16位となった。「すばらしいイベントだったね」とファニング「タジの最後の試合や誕生日を祝って、最後にはすごい波がブレイクした。いい時間を満喫したよ。サポートしてくれたみんなに感謝したい。次のJ−ベイでまた会おう」